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目標管理研修における論理思考トレーニング

目標管理を導入されている企業に対して、考課者と被考課者を問わず、目標管理研修を実施させていただくことがあります。

研修の内容は、

  1. マネジメント活動の一環としての目標管理の基本的な考え方の習得
  2. 自部署を取り巻く環境を分析した上で、リーダーとしての考えを盛り込みメンバーの目標とベクトルを合わせる目標形成手法の習得
  3. 具体的な目標設定方法、見直し基準や達成度評価基準について理解する
  4. 面談ロールプレーを通して、部下の人材育成や動機づけを図るための質問のスキル、育成面談の進め方の習得

等です。

ところが、最近はこれらの内容に加えて、⑤論理思考トレーニングを加えることが多くなりました。

そもそも目標を設定するためには、自社や自部門のあるべき姿と現状のギャップを課題として設定し、課題解決のための目標と具体的施策を立てていくことになります。

その際、論理的な思考ができなければ、それらの繋がりを見出すことができず、ある課題を解決するために不適切な目標が設定されたり、ある目標を達成するために不適切な施策が設定されたりということが起きます。

論理思考トレーニングは、具体的には、以下のような内容です。

  • 問題とは
  • 論理的に思考するための基本姿勢
  • 演繹法
  • 帰納法
  • MECE(ミッシー)
  • ロジックツリー

実際、これらの内容は、目標管理における目標設定場面だけでなく、文書作成やコミュニケーションの場面でも効果を発揮します。

ひょっとすると目標管理が上手くいっていないという組織には、この論理思考の視点で、社員の目標内容を点検することも有益だと考えます。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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