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欧米の管理職も頭が痛い評価面談

 

2月から3月の時期、日本では人事評価と評価面談の時期です。

この時期ではないものの、欧米でも企業管理者は、評価面談は頭が痛いそうです。

なぜならば、部下は良い評価を勝ち取って、良い処遇を得ようと必死で、面談において部下の主張を真っ向から受けなければならないからです。

日本では、欧米ほど交渉的な雰囲気はないものの、やはり評価面談は大変です。

では、どのようにして部下とより良い面談を行うのでしょうか。

やはり重要なのは「傾聴」です。

部下の話から逃げずに、また遮らずに、まずはしっかりと話を聴くことです。

部下の意見や考えを十分に聴くことには、2つの効果があります。まず、面談の納得性がアップすること。

そして、部下に話させるということが結局は部下に自分で考えさせる結果につながるということ、です。

面談は、上司の側から一方的に話をしたり、命令を押しつける場所ではありません。部下に考えさせ、主体性を引き出さなければ、面談をする意味がありません。

例えば「所属組織において、あなたの等級ではどんな役割が求められると思いますか」「どのような施策をいつ頃実施しますか」など、質問を投げかけることで、自らどうすべきか、考える方向に持っていくことができます。
評価面談にあたって、まずは、「部下をやり込めてやろう」という姿勢で向かうのではなく、「じっくりと部下の話を聴いてみよう」という姿勢で向かうことで、面談は円滑に進んでいくでしょう。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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