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【目標確認ミーティング】 〜地方自治体における“目標設定”の質を高めるために〜

「目標を提出してください」と言われても——

「また今年もこの時期か…」
「評価されるって言われても、何をどう書けばいいの?」

そんな声が、全国の自治職員から毎年聞こえてきます。

各自治体で人事評価制度の運用、処遇への活用が進む中、業績評価・目標評価の精度が注目されるようになりました。

しかし実際の現場では、まだまだ「目標の書き方が分からない」「評価につながりにくい」「結局は形式的に…」という悩みも少なくありません。


🔍 目標確認ミーティングから見えた“リアル”

弊社では毎年、地方自治体にて課長職(一次評価者、主に新任評価者)、人事課事務局との「目標確認ミーティング」を実施し、部下の目標記載内容を一緒に確認しながらアドバイスを行っています。

そのなかで見えてきたのは——

  • 「頑張って書いているけれど、評価できる形になっていない」

  • 「職員自身も、評価のされ方が分からないまま提出している」

  • 「そもそも“目標って何のためにあるのか”が伝わっていない」

という、現場の戸惑いです。


❌ よくある“もったいない目標”の傾向

  • ●「~に努める」「~を推進する」など抽象的すぎて評価基準が不明
  • ●「3月末までに実施」だけの工程羅列型の施策
  • ●心がけ・ルーティン業務(例:丁寧に対応、正確に処理)に終始
  • ●部署や組織方針との関連性が薄い“個人プレー型”の目標
  • ●前年度と同じ記載をそのままコピー&ペースト

こうした目標では、「成長」も「評価」も生まれにくくなります。


✅ 目標の質が変われば、職場が変わる

地方自治体において、目標設定は単なる人事評価の手段ではなく、組織の方向性と職員の成長をつなぐ“橋渡し”です。

良い目標には、以下のような要素が含まれています:

  • ●部署や施策の方針とリンクした実務ベースの目標
  • ●現状(Before)と目指す姿(After)を具体的に描く
  • ●数値・成果だけでなく、取り組みの中身(施策)に工夫がある
  • ●異動直後でも、「今年後半に向けての改善」など視座がある
  • ●「○月以降、○○業務を単独で担当」といった実行可能な自己啓発目標

 


💡 なぜ今、目標の質を高めるべきか?

地方自治体は今、限られた人員で多様な住民ニーズに応えることが求められています。

そのためには、単に頑張るだけでなく、一人ひとりが考え、工夫し、改善につなげる姿勢が不可欠です。

そしてそれを「見える化」し、対話の中で方向性を確認するのが目標設定という仕組みです。


✋ 最後に

目標設定は、単に「紙の上で評価されるための作業」ではありません。
むしろ、職員と組織が「何のために、どこに向かうか」を共有するための貴重な機会です。

目標の質が変われば、
面談の質が変わり、
職場の風通しが変わり、
そして、組織の力が確実に変わっていきます。


📘 自治体向けサポートも行っています

  • ✅ 管理職・評価者向け研修(目標チェックの観点や指導方法)

  • ✅ 職員向け「目標設定の書き方」ワークショップ

  • ✅ 目標確認ミーティングの実施

  • ✅ 人事評価制度及び運用の改善支援

全国の自治体で同じように悩んでおられる方がたくさんいます。
制度を“形”で終わらせないために、ぜひ一緒に見直していきましょう。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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