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医療機関における「目標管理」~上司と部下が共に育つ目標設定のススメ~

「今年度の目標、何にしよう……」
人事評価シートを前に、悩んだ経験はありませんか?

病院組織でも、患者さんのケアや業務の改善、スタッフ間の協力など、日々の仕事の中にたくさんの“目標のタネ”があります。
けれども「どこまでが目標で、どこからが定型業務なのか?」「自分の裁量でどこまで決めていいのか?」といった疑問の声も少なくありません。

今回は、ある病院で実施した師長や課長対象の目標設定相談会の実例から、現場で役立つ目標の立て方や、評価しやすい工夫についてご紹介します。

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🎯【1】目標は「自分のコントロール範囲」で具体的に

「〜を頑張る」「〜に取り組む」だけでは、評価が難しくなってしまいます。

NG例:「チームの関係性を深める」
OK例:「トラブル発生時に使用するチェックリストを作成し、チームで活用する」

🔸ポイント
評価者が“できた・できていない”を客観的に判断できる表現にしましょう!
「○○ができるようになった」だけでなく、何を使って・いつ・どう行うかまで書くと、伝わりやすくなります。


🗓【2】計画と時期は“行動のステップ”を意識して

目標の達成に向けて「どう動くか」が計画です。
「通年で取り組みます」だけでは、日常業務との違いがわかりにくくなります。

良い例

  • 5月:現状調査

  • 6月:課題の整理・解決策検討

  • 7月:関係部署と調整

  • 8月:改善策の実行

  • 9月:結果の共有と振り返り

🔸こうしたステップ形式にすると、自分でも振り返りやすくなり、上司との面談もスムーズになります。


📏【3】達成指標は“できた度合い”を段階的に

多くの病院では、目標の達成度を5点満点などで評価します。

  • 1点:何も進んでいない

  • 2点:調査は行ったが、改善には至らなかった

  • 3点:調査・改善策は検討したが実行できなかった

  • 4点:改善策を実行し、現場で一定の効果があった

  • 5点:継続実施され、他の部署でも活用された

🔸「自分の努力で達成できるレベル」を1〜4点に、5点は「プラスアルファの成果」で差をつけるのがポイントです。


🚀【4】自己啓発目標は“アクション”で一段階上へ

「学ぶ」だけでは評価しづらい…。
そんなときは、学んだ内容を何に活かすかまでつなげましょう。

NG:「~を理解する」
OK:「~を学び、〇〇マニュアルを見直す」「~をもとに、ミニ勉強会を行う」


📌【5】難易度と重要度も忘れずに

  • 難易度:「頑張ればできる」標準的なbレベルが基本

  • 重要度自分本位ではなく、病院全体の運営にとっての重要性で考えることが大切です


👥【6】「なぜこの目標を選んだか」も大事なヒント

上司との面談では、以下のような背景や思いも伝えられると◎です。

  • 過去に困ったことがあったが、なかなか手をつけられていない

  • チームで一緒に取り組みたいことがある

  • このスキルを伸ばしたい理由 など

目標の意味が明確になることで、上司の理解やサポートも得やすくなります。


📝まとめ:目標は「評価のため」だけじゃない

目標管理は、評価のためだけでなく、自分の成長の道しるべです。
上司と部下が一緒に考えることで、現場の課題が見えやすくなり、組織としての一体感も高まります。

「まずはやってみる」ことから、目標管理の第一歩を踏み出してみませんか?

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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