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拡大する副業、メリット・デメリットとは!?

近年、他社とも雇用契約を結んで労働者として働く「副業」が増加傾向にあります。

個人、会社にとってはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

まずメリットとして上げられるのが、①少子高齢社会において慢性的な人手不足の解消につながる、②社外でも通用する知識・スキル研鑽に努めることで人材育成や社員の自立につながる、③企業は比較的低コストで経験豊富な人材を副業として受け入れることができる、④企業は副業を認めることで優秀な人材のつなぎとめや雇用継続につながる、⑤社員は収入の増加や将来のキャリアや人脈の形成につながる、といったところでしょうか。

一方デメリットとしては、①企業にとっては長時間労働による社員の健康への影響や労働生産性の低下等が懸念される、②企業にとっては業務上の情報漏洩や競業によるリスクが高まる、③本人は就業時間の増加により心身への負担が大きくなり本業へ支障をきたす恐れがある、④現行の法制度上では本業と副業の労働時間が通算され時間外労働の割増賃金が発生する、ことでしょうか。

今回は副業のメリット、デメリットについてご紹介しました。人生100年時代と言われる今後、異なる仕事や活動を同時並行で行うことは長い目で見て、ライフスタイルの観点からも不可欠になってくると考えます。

今現在、副業を解禁していない企業でも、近い将来、見直しを検討する時期が来るかもしれません。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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