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どうしてヤンキースは強いのか?

元気な組織、強い組織というのは、どういう組織でしょうか?

私がイメージする元気な組織、強い組織の一つにメジャーリーグのヤンキースがあります。常勝チームです。ご存知のとおり、今オフは、ワールドシリーズで活躍した松井選手を手放しました。

では、どうしてヤンキースは、強いのでしょうか?

それは、「分化」と「統合」にあると考えます。

『動的な環境に適応している組織は、「分化」(differentiation)しており、安定的な環境で運動している組織は分化の程度が低い。与えられた環境で効果的に適応している組織は、分化していると同時に「統合」(integration)している。』(P.R.ローレンス『変化適応の組織 』産業能率短期大学出版部,1973年)

つまり、「分化」と「統合」という相反する関係にある状態を同時に極大化している組織が、すぐれているということです。

ヤンキースに話を戻すと、確かにキャプテンのジータ選手やストッパーのリベラ選手など長年在籍している選手がいる一方、大部分の選手は例えスーパースターであってっも定期的に手放しています。つまり「分化」しているのです。

一方で、「ヤンキースに入ったからには、紳士であれ」ということで、どんなスーパースターでも、ヤンキースに在籍している間は、髭や長髪は許されません。つまり「統合」させているのです。

企業組織も同様です。同じ事業を同じメンバーで、長年続けていると、そこに甘えやマンネリが生じます。適度に、人や担当業務の入れ替え(分化)をし、その上で、理念や方向性を共有(統合)してきます。

皆さんの組織も、「分化」と「統合」という視点で、点検されてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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