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企業に流れる“気”
2010/03/23
「致知」という人間学を学ぶ月刊誌を購読しています。
致知には、様々な経営者のありがたいお話が掲載されています。
3月に掲載された枚岡合金工具は、整理・整頓・清掃の3S活動により、赤字会社から、全国からたくさんの会社が見学に訪れ、収益の上がる会社にまで改革されました。
古芝社長は、3S活動により社内を流れる淀んだ空気を一掃し、運気を運んできたとお話されています。
私は、仕事柄、毎日、異なる企業を訪問しています。例え建設会社にように同業種であっても、企業を流れる“気”は、企業によって異なることに気づかされます。
それは、玄関口の植木の手入れや社内の清掃状況、受付の方の表情、社内から聞こえる会話などから、一瞬にして感じます。
中でも、高収益で社内の雰囲気が良く元気のある企業は、整理整頓がされて会話があるという印象を持っています。
確かに、高度にIT化されているオフィスやライン化された工場は、必ずしも会話が必要なわけではありませんが、誰かが何かを伝えあっている「会話」があるのです。
また、元気のある企業は、建物や室内の年数に関わらず、物や資料が整然と片付いているのです。
考えてみれば、人や情報が集まるのは、陰気で静かな場所でも、汚く危険な場所でもなく、清潔で活気のある場所だと思います。
私の立場としては、それを批判するのではなく、企業に対して、良い“気”を運ぶお手伝いをしていきたいと思います。