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2014年春、地方の中堅・小規模企業の昇給はいかに?
報道では、アベノミクスや政府要請などの影響で、今春はどの企業もベースアップの実施や大幅な定期昇給が実施されている旨を報道していますが、地方の中堅・小規模企業ではどうでしょうか?
私は、2014年に入って中小企業大学校など公開型研修の講師をさせていただく機会が複数回ありましたので、その度に参加者である経営者や人事責任者、人事担当者の皆様50社程に、「直近の昇給や賞与では、いつも以上に上げる予定があるか」、お聞きしました。
結果は、3割程度の企業が前向きに考えているとの回答でした。言い換えれば、3割程度の企業しか、増額を予定していないということです。
増額を予定していない理由をお聞きすると、「特に売上や利益がいつも以上に上がっている訳ではない」「それ以上に原価が上昇している」等の声をいただきました。
一方、「人手不足を感じている」「会社の要件に見合った人材採用が難しくなっている」という回答は6割程度の企業からいただきました。
つまり、まだ処遇の増額をしていない企業も、今後、人手不足を解消したり、新たな人材を採用していく上では、増額せざるを得ない状況になってきているということでしょう。今春の消費税増額も相まって、地方の中堅・小規模企業にとっては、まだまだ厳しい日々が続いているという状況です。
そういった中、弊社には、ここ数ヶ月、「今いる人材の能力開発を促進したい」「優秀な人材に一層の厚遇をして職場を引っ張ってもらいらい」等といった相談やお問合せが増えています。パート社員の正社員化なども含めて、企業の雇用や処遇のあり方が、今春、ターニングポイントを迎えているということは間違えないようです。
皆さんの会社の昇給はいかがでしたか?