1. ホーム
  2. 組織・人事コンサルティングBlog
  3. 海外からも心配される日本の超少子高齢化!

海外からも心配される日本の超少子高齢化!

2017/07/23
先日、ヨーロッパを旅行した際、初対面のイギリス人夫妻2組と、2夜に渡って、食事やお茶をしながら長くお話する機会がありました。
話題は、各国の観光から教育、文化など様々でした。途中、政治の話題になり、私が「どうしてイギリスはEUからの離脱を決めたのか?」聞いたところ、「実は自分達夫婦も継続と離脱で別々の投票をした。それくらい拮抗した決断だった。」「EUの中では、貿易や人の移動が急速に進み、元々のイギリス人の働き口まで移民に奪われてしまった。とにかくそれらの急速な動きに一旦、ストップをかけたかったんだ。」という話をしていました。
さらに私が、「国の将来に対して、経済的な心配はしていないのか?」聞いたところ、「イギリスは若い世代が多く、今後も経済は発展する。大きな心配はしていない。それよりも急速に高齢化と人口減少が進む日本の方が心配だ。どうしてもっと移民を受け入れないのか?特にワーカー層は足りなくなるのではないか?」と逆に大変心配される有り様でした。
確かに、日本の18歳人口は20年前の約半分になり、ベビーブーマー世代も70歳台に突入します。今後、働き手が急速に減ることが明白な中、教育実習といった歪曲したやり方ではなく、”働き手となり、少子化を是正する移民”の受け入れについて、真正面から議論すべき時が来ています。
そうでなければ、日本が世界経済の足を引っ張り、貿易相手国としても魅力がない国になることが、近い将来現実のものとなるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
この記事が気に入ったら
フォローしてね!
ページの先頭へ