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香港人の高効率性とは

先日、ビジネス環境に関する世界競争力ランキングが発表され、1位が香港、2位がスイス、3位がシンガポール。18位に中国、そして日本は26位となりました。1位の香港は、特に「ビジネスの効率性」が高く評価されたようです。

ビジネスの効率性では香港のコンパクト性、開かれた貿易や低税率等が要因だと考えられますが、私は香港ビジネスパーソンの仕事ぶりや行動の効率性の高さを思い浮かべてしまいます。

香港人が、サービス残業をしないのは当たり前、基本的には予め決められた範囲の仕事しか実施しません。そして特にビジネスパーソンの駅などを歩くスピードは東京以上で、おまけにエスカレーターのスピードもお年寄りは乗り遅れる程の超高速です。またマナーの是非はともかく、地下鉄の中では、スマートフォン片手に大声でビジネスの交渉事。さらに、エレベーターでは、次の人が乗ろうと走ってくると、たいていは急いで”閉”のボタンを押す始末です。

日本人の私から見ると、人のことはあまり気にせず、超高速マイペースで、超効率的に仕事をしているといった様子です。

現在、日本では働き方改革の旗印のもと、時間外労働の抑制、ホワイトカラーの生産性向上等が叫ばれていますが、香港人までとは言わないものの、周囲を気にしすぎて時間外勤務をしたり、余計なメールの応酬、終わりの分からない会議など、非効率な仕事の仕方や行動慣習を見直す機会ではないでしょうか。

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この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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