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自社の持ち味を見つめ直し、海外市場へ
2012/04/20
先日、中国及び香港で活躍されている日本人の税理士さんと話をする機会がありました。
そこで話題に上がったのが、日本人の仕事の品質について、です。
以前より製造業については、日本の物づくりのレベルの高さについて、世界が認めるところです。最近は、日本食レストランや野菜や果物などの飲食業や小売業も高い品質を武器に成長著しい中国へ進出しています。
では、技術やホスピタリティーなどを提供する介護や医療、法律や経営などの組織に対する専門家、ファイナンシャルプランやウェディングプランなどの個人に対する専門家など、物ではなく知恵や専門性を売っている日本人の仕事は、海外で通用するか、という話を伺いました。
答えは、十分に通用するとのこと。
例えば、中国では、「相手が何に困っているかを突き詰めて考えることはしない。」「こちらから投げた課題や宿題は、相手が実施しなければ、それ以上は求めない。」「納期は、守らなくて当然。」など日本では、専門家としてあり得ないことが行われているとのことでした。
また、様々な関係者とのチームワーク、プロジェクトマネジメントなどは、仕事を進める上で強く求められるスキルですが、これらも日本人は緻密であり、競争力があるとのことでした。
雇用の空洞化や情報流出など様々な議論はあるものの、海外進出を躊躇している中小企業であっても、改めて自社の持ち味を見つめ直してみることで、市場は世界へと拡がるのかもしれません。