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経営者は、年末年始に組織を考える

2012/01/06

年末から年始にかけて、経営者にとっては、4月からの新年度組織を考える時期でもあります。

今期の業績見通しが経ってくる時期でもありますので、外部の環境変化に対して、現状の部門体制でやっていくべきか、部門の人員体制は、適材適所と言えるか、などを考えられるでしょう。

しかし、特に人の配置のことになると、簡単にはいきません。特に中小企業ではそうでしょう。

〝後任が育っていないので、現在の部門から外すわけにはいかない″、〝彼と彼は相性が合わない″、〝対外的には役職も上げて異動したいが、内部のバランスを考えると難しい″、など。転居を伴う異動の場合には、子供の学校など家族のことも考えてしまうのが中小企業でもあります。

また、最近では、60歳定年以降の再雇用が一般的となっていて、後任が育っていない場合は、例えば部長という役職を継続したまま再雇用されているケースも見受けられます。しかし、それでは若手が育ちませんし、組織の新陳代謝が図れません。

こういったことを考え始めると、経営者は、目先の業務が円滑に進むか、社員が気を落とさないか、といったことで頭が一杯になります。

しかし、組織を考える際の第一義は、「経営理念に基づき、外部の環境変化を考えたとき、組織はどうあるべきか」ということです。

社員から好かれる経営者が優秀な経営者ではありません。

年末年始のこの機会に、信念を持って、組織を考えて欲しいものです。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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