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あなたの会社の賞与は、どちらですか?

2011/12/01

各種統計調査を見ていますと、今年2011年の冬季賞与(ボーナス)の水準は、横ばい又は微増と言ったところのようです。

冬季賞与と言えば、江戸時代の商家で良い年が越せるようにと餅代の意味合いで始まったようです。

現在、日本企業が支給する賞与は、固定的な意味合いと業績的な意味合いと2つの側面を持っています。固定的な意味合いは、賃金の後払いや生活費の補てんということです。一方、業績的な意味合いは、企業業績や個人業績の配分ということです。

一般的に、業歴が長い企業ほど固定的な意味合いが強く、変動の要素をあまり持っていない傾向があります。そういった企業には、必要性は企業業績によっても様々ですが、賞与は一定のものではなく業績によっては相当に減らされるという社員の意識改革が必要でしょう。

一方、ベンチャー企業など業歴が浅い企業は、相当な業績が上がらないと賞与を全く支給しないという場合もあります。この場合、賞与には固定的な意味合いもあるのだから、年度当初から予算に入れておいて支給すれば、多少なりとも社員が安心して務められる企業になるのではないかと思います。

賞与は、月例給与に対して既得権的な意味合いが低いので、だからこそ経営者の考え方や性格が現れる部分であり、経営者から社員へのメッセージを伝える大切な機会だと考えます。

皆さんの会社では、固定的と業績的、どちらの側面が大きいでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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