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クレド研修 ~行動原則の落とし込み~

社員にあるべき行動原則として、行動規範やクレドを設けられる会社が増えています。

昨今のコンプライアンス、CSRの高まりも背景にはあるでしょう。

ただし、これら行動規範やクレドを設けても、壁に掲げているだけでは意味がなく、いかに全社員へ浸透させるかが重要です。

例えば、社員の皆さんに、「カードにして携帯していただく」、「朝礼時に唱和していただく」、など浸透のための手法も様々です。

「研修」で、行動規範やクレドを落とし込む手法もあります。

手順としては、次のようなものです。
 
 STEP1 個人ワーク: 各人毎に項目について具体的行動事例を洗い出す

 STEP2 発表・ディスカッション: 具体的行動事例を発表し、意見交換する

 STEP3 とりまとめ: 当社における行動規範・クレドの具体的行動事例集または着眼点として取りまとめる

ねらいとしては、行動規範やクレド項目について、参加者が、自分の仕事における経験から具体的行動事例を洗い出し、共有することで、“腹に落ちた”言葉にすることです。

具体的行動事例とは、こんなとき、こんな考えで、こう行動したというエピソード、常に心がけているフレーズ、以前の上司から言われた言葉、自身の成功体験や失敗体験など、様々です。

具体的行動事例をもとに、ディスカッションしていただくプロセスは、価値観の共有に加えて、問題意識の共有、信頼関係の構築にもつながります。

最終的に、具体的行動事例を整理することで、ワークショップの参加者だけで完結するのではなく、組織全員への浸透へつなげます。

この研修は、一回で終えるのではなく、繰り返し様々な部署や世代で実施することで、継続的な落とし込みを行うことができます。

少々、手間はかかりますが、知識伝達一辺倒の研修よりも、有意義な研修になると思います。

皆さんの会社では、会社の考え方がしっかりと社員へ落とし込まれているでしょうか。

また、落とし込みのために、どんな取組みをされているでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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