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新卒社員 5月病対策は?

5月の連休もあっという間に終わってしまいました。

連休明けは、社会人生活が長くなっても何か気が抜けてしまいますが、この4月から入社された新卒社員の方々は、なおさらそうでしょう。

4月中は新人研修、新しい組織や人との関係など瞬く間に時間が過ぎ、連休中にふと我に返って、「このまま勤めてもいいのかなあ。」と感じ始めます。

いわゆる5月病ですね。

退職も含めて人生や職業を考え直す方もいるでしょう。

ただし、新卒社員の場合、せめて1年程度は勤務した上で、この会社や仕事が自分に向いているかどうかを判断してほしいものです。

ところで、ドイツの社会心理学者のクルト・レヴィン(1890-1947)が唱えた説に、レヴィンの行動様式というのがあります。

B=F(P・E)という式ですが、Bは行動、Pは性格、Eは環境であり、Fは関数(function)という意味です。

人間の行動というのは、その人の持つパーソナリティー(性格)と環境によって決まるというものです。

確かに新卒社員の5月病からの退職などは、本人の性格や考え方によって起きるものですが、一概に本人の責任にして良いのでしょうか?

会社や上司は、本人の性格を急に変えることはできません。そうであれば、新卒社員の方々が早く職場に慣れることができ、夢を持てるような環境づくりが大切です。

この環境づくりは、会社や上司の役割です。ブラザー(徒弟)制度やフォローアップ研修なども仕組みを設けることもそうですが、何よりも大切なのは、本人とのコミュニケーションです。

本人の考えを聴く機会を設けることが特に大切です。

皆さんの組織の新卒社員の様子はいかがでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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