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悩ましい人事評価、5段階の考え方は?
能力評価やコンピテンシー評価の評価段階で、最も多く採用されているのが、5段階評価でしょう。今回は、その5段階の考え方について、ご紹介します。まず前提としては、評価対象期間(1年間や半年間)の能力や行動、実績について、評価直前だけでなく、期間を通してまんべんなく見る必要があります。その上で、5段階を次のように見ていきます。
まず、「3点」は、期間を通してプラスの事実があり、発生頻度や効果等は期待通り、標準的だった。また、マイナスの事実は、ほどんどなく、あっても軽微であり業務や職場への支障はなかったということです。「3点」の幅はかなり広いと考えていいでしょう。
次に「4点」は、マイナスの事実は基本的になく、プラスの事実の発生頻度が多く効果が大きかった。そして「5点」は「4点」に加えて、期間を通して周囲への好影響が大きかった場合です。
一方「2点」は、プラスの事実はほとんどなく、逆にマイナスの事実があり支障を伴い改善を要する場合です。そして「1点」は、「2点」に加えて、業務や職場に良くない影響を及ぼし、周囲への悪影響が大きかった場合です。
どうでしょうか。従って、まずは標準点の「3点」に置いていただき、そこから、「4点」ではないか、「2点」ではないか、根拠や事実を示しながら、幅を広げて考えていくことになります。
実際には、評価者各々が上記のような見方をしていただくことが必要ですので、部下に対して点数を付けていただき、その根拠を明らかにする形で、評価者研修やすり合わせを通して、評価者の目線合わせしていくことが重要になってきます。年度末は人事評価の時期ともなりますが、今一度、評価者の目線合わせの機会を持ってはいかがでしょうか。