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人材育成の大切なポイントとは?

2009/06/18

4月から6月にかけては例年、教育研修(OFF-JT)が多くなる時期です。
今年は不況のためか、立ち上がりが遅く、私自身は、4月及び5月はそれほど研修講師の案件が入っておらず、6月から8月までが多くなっています。

教育研修(OFF-JT)は、日頃の業務を離れた位置や新たな視点で学習する大変良い機会です。

しかしながら、その効果を図ることは難しく、受講直後は、本人の動機付けは上がっているものの、1週間もすると日常に戻り、研修内容が忘れ去られたり、また社内に共有されないという問題があります。

教育研修(OFF-JT)はあくまでも、OJTを補完するための取り組みです。

教育研修(OFF-JT)の効果を高めるためには、研修の目的付けのために研修受講前のレビューを上司と行う、研修後に研修報告に加えて、研修内容を反映したアクションプランの作成と実行、等も大変意味があります。

大切なポイントは、「直属の上司の関わり」です。OJT、OFF-JT、SD(自己啓発)の全てに関わることができるのは、実は直属の上司だけです。
上司が、3つの育成活動に対して、有機的な結合をしていくことが、人材育成にとっては最も大切なことなのです。

そしてこれに加えて、上司は、部下間の相互啓発や職場内の好敵手の配置、教育・啓発の雰囲気・環境づくり、部下本人に気づきを与える、等の環境作りが大変重要です。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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