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人事評価が上手くいっていない理由

2010/02/08

今回は、評価制度が上手くいっていない理由を整理してみます。

その理由は、大まかに3つあると考えています。

1つ目は、評価制度や評価基準に起因するものです。例えば、自社のニーズに沿っていない、制度の整合性に欠ける、ツール類の不備などがあります。この場合は、大なり小なり制度の見直しを行うことが必要でしょう。

2つ目は、評価者に起因するものです。例えば、制度の目的や意義が浸透されていない。自社の評価基準、手順、運用ルールが理解されていない、評価のバラツキが見られる、部下からの信頼性が低いなどがあるでしょう。この場合、評価者研修や制度説明会、評価者間のすり合わせ、その他マネジメント力向上の取組みが求められます。

3つ目は、被評価者に起因するものです。例えば、制度の目的や意義が浸透されていない、仕事に対する主体性が見られない、などです。この場合、人事担当部署の努力も必要ですが、特に後者について上司は、本人に目標を持っていただくべく、面談を通して本人の動機づけを開発していくことが必要でしょう。

実際には、理由は1つとは限りませんので、これらの取組みを組み合わせて行っていくことが必要です。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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