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望ましい目標設定

 

新年度に入って、目標管理制度を適用されている企業や自治体では、個々人の目標設定の時期となります。

どんな目標を設定しようか、悩まれている方もいらっしゃるでしょう。

営業部門は、比較的目標が数値化し易く、どの程度の目標値とするかは難しいものの、目標そのものは明確です。

しかしながら、管理部門や開発部門、製造部門でも数値化が難しい職種の場合、目標設定は悩ましいものです。

そこで、今回は、目標設定の基本的な考え方を確認します。

目標管理とは、日々のマネジメントそのものであり仕事を効果的に進めていくための羅針盤です。そしてマネジメントを効果的に進めるためのツールとして目標を捉え、各自が自己管理を通じて成果を実現することに目的があります。

具体的には、以下のようなポイントを押さえて設定することが必要です。

 ・目標は、担当職務を全て目標として掲げるわけではなく、重点的な職務に絞る。
 
 ・目標は、組織目標を念頭に置いて、自分の担当職務に合わせて目標を設定する。

 ・目標は、定量化して示すことが望ましいが、定性目標であっても、その活動に取組む前の「状態」と取組んだ後の「状態」を記述する。

 ・複数年にわたる目標は、今期末までに達成する「状態」を、どのような道筋(施策)で進めるのか、時系列でできるだけ具体的に記述する。

 ・最後に、施策で示した手順に沿って、時系列に達成の時期(いつまでに)を記述する。

要約すると、「組織目標との連動を踏まえ、職務を重点化し、達成の状態と進め方を具体的に記述すること」です。

これらのポイントを抑え、上司だけでなく、第三者が見ても、理解し易い目標となっていることが重要です。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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