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中小企業の外国人新規学卒者採用は拡大するか。

これまで中小企業の外国人採用と言えば、製造業の教育実習生等などの定型業務のイメージが強かったのではないかと思います。

しかし、人手不足かつ日本人の新規学卒者採用も難しくなっているここ数年間、中小企業でも外国人の新規学卒者採用が増えています。

パターンとしては、(1)海外の学校を卒業し国内の日本企業で就職する、(2)海外の学校を卒業し海外の日本企業で就職する、(3)日本の学校を卒業し国内の日本企業で就職する、(4)日本の学校を卒業し海外の日本企業で就職する、の4つが考えられます。

増加しているのは、(3)の日本の学校を卒業し国内の日本企業で就職するパターンです。この場合は、日本の専門学校、大学や大学院を卒業し、一定の日本語も話せます。将来的には、海外の支社や工場への異動も想定されます。

例えば、新入社員研修では日本人の学生と混じっての研修となりますが、グループ演習時の発言力やファシリテーション力は、日本語であっても日本人より上を言っていおり、採用や研修担当者の方の期待も高いです。

ただし、外国人新規学卒者からは「どうして女性だけが、お茶汲み当番があるのか?」「どういう基準で評価されるのか?」等の質問があり、採用する企業側や上司・先輩の組織風土や習慣、人事制度等の見直しも要求されます。

中小企業の人手不足や海外市場への拡大が求められる中、貴社でも外国人の採用拡大は考えられるでしょうか?

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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