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部下を伸ばす面談手法とは?

一昨年より、地方自治体でも人事評価が導入されていますが、導入効果として最もポジティブな面が、上司と部下間の面談にあるようです。上司にしっかりと時間を取ってもらい話ができたことが満足につながっています。

近年は、仕事について相談できる人がまわりにいるかどうかが、ストレスを左右するとも言われています。

面談では、例えば以下のやり取りのように、上司が積極的に部下の話を聞きながら、一緒に解決策を検討していくことが肝要です。

上司  「なぜ、客先への資料提出が遅くなったの?」

部下  「それが、各種業務が立て込んでいて。」

上司  「そうだろうね。どんな状況だったか聞かせてくれないか?」

部下  (状況を説明する)

上司  「なるほど。やむを得ない事情もあったようだね。そのプロセスで何とかできたこともあるだろうか?」

部下  「そうですね。○○については、チームメンバーに任せることもできたかと・・・。」

このように上司は、質問をしながら面談を進めます。これにより、部下は自分の行動を振り返り、考える必要がありますので、自然と考える部下を育てることにつながります。ただし、注意が必要な事として、”詰問”になり、部下を責め立てたり、返事を迫って問い立てないようにしましょう。

上司が良い問いかけをしたら、部下は考える必要がありますので、上司としては相手の考える間を与えることも必要です。人手不足の中、今いる人材を伸ばすための面談が改めて注目されています。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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