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新人事制度の定着診断

新しい人事制度が導入されても、社員に理解され、組織に浸透していなければ、“絵に描いた餅”となります。例えば、イントラネット上にQ&Aを掲載したり、評価者及び被評価者研修の実施、アンケートにより社員からの声を聞いて、必要に応じて制度や運用を見直すことはとても重要です。

では、アンケートにより社員からの声を聞く場合、どのような手法が考えられるでしょうか。

例えば年代や部署、等級などのみ予め記載していただいて、以下のような質問に、5(そうである)~1(そうではない)まで、5段階で回答していただく手法が考えられます。

①新人事制度は透明・オープンに運用されていますか。

②あなたは新人事制度のキャリアパス(等級)制度について理解できていると思いますか。

③あなたは自分が求められている役割や達成すべき目標を理解していますか。

④評価者(上司)はあなたの能力や貢献度を正当に評価していると思いますか。

⑤あなたはどのような評価シート・項目で評価されているのか理解していますか。

⑥能力や貢献度に応じて給与やボーナス、昇進・昇格に現在よりも差をつけるべきだと思いますか。

⑦あなたは半期毎に、評価者(上司)から評価結果をきちんとフィードバック(コメント、面談)されていますか。

⑧評価者に対する教育研修は今後も必要だと思いますか。

上記の回答結果を部署別や等級別でグラフ化することで、定着状況が見えてきます。制度や運用見直しのための情報だけでなく、管理職研修のツールとしても利用できます。

また、番号回答だけでなく、以下のように記載していただくことも制度や運用見直しのための情報になります。

①あなたが新人事制度や就業規則などの職場ルールについて思っていることや不明な点をご記入ください。

②新人事制度の内容、運用について、改善などのアイデアがあれば具体的に記入ください。

皆さんの会社では、制度構築時にあたって、会社や事務局が意図したことが社員にしっかりと伝わっているでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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