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コンピテンシー評価項目の点検

多くの企業で、社員の行動規範や優秀社員の行動モデルを項目化したコンピテンシーを、能力評価や行動評価という形で制度化し、運用されています。

ただし、行動規範やコンピテンシーを人事評価項目として用いる際には、注意が必要です。

人事評価項目が、10個あれば、原則として、その意味合いが重複しないように定義されなければならない、ということです。

例えば、「創意工夫で・・・計画している」「柔軟な発想で・・・企画立案している」という2つの似た評価項目があった際、評価者は、どちらに付けるか迷ってしまいます。

評価者は、結果的に両方とも良い点(悪い点)といするか、どちらか一つの項目にのみ良い点(悪い点)とするか、で判断することになります。

この判断の違いにより、結果的に評価者間でバラつきが生じます。

当たり前の事と言えば、その通りですが、今一度、評価項目の意味合いの重複が起こっていないか、評価者の視点で点検してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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