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多様化するコース
2010/08/16
働く価値観の変化やワークライフバランスの重視などに伴い、企業側も、人事制度において多様なコース(人材群、職群など)を準備するようになっています。
以前は、コースと言うと、幅広い職務や基幹職務を行う「総合職」、定型職務の「一般職」の二つのコースが一般的でした。そこに、団塊世代が40歳代後半になる1990年代から「専門職」と言う形で、ラインの役職者ではない、または専門職務に特化するコースが設けられました。
例えば現在は、呼称は各社様々ですが、外部から一定期間雇用し高い専門性を発揮してもらう「プロフェッショナルコース」、転勤を伴う異動がない「ローカルコース」、正社員ながら短時間勤務の「スペシファイドタイムコース」、育児中の「ワークライフバランスコース」、将来的に独立(のれん分け)を志向する「アントレプレナーコース」、勤めとは別に研究やプロスポーツに従事する「マスターコース」、高年齢者を雇用する「エキスパートコース」など、様々です。
ただし、単に様々なコースを設ければよいという訳ではありません。まずは、会社の事業の方向性、雇用に対する会社の考え方など、職種、どうして新たなコースが必要なのか、を検討する必要があります。
そして、コースによって求められる役割が異なりますので、コース内での等級数や等級定義、昇格・降格要件、人事評価の内容、基本給の水準、諸手当の有無、コース間の異動要件、退職金の算定方法など、コースに応じて様々な内容を検討していくことになります。
皆さんの企業では、どのような働き方が求められているでしょうか。