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仕事に対する考え方の変化

2010/06/03

世の中の環境変化は、激しさを増していますが、ここ数年、日本人の仕事に対する考え方も変わってきたのではないでしょうか。

どう変わってきたのか、一言でいうと、必要以上に、「会社に頼らない」ということでしょうか。

 理由としては、リーマンショック後、正社員・非正社員に関わらず離職者が増えたこと。

離職していなくても、残業時間が減って、自分のために使う時間が増えたこと。

その他、インターネットの普及や価値観の多様化など様々な理由はあると思いますが、一つの会社に対して、多くの時間を費やしストレスを溜める、ということが敬遠されてきているように感じます。

ある意味、高度成長からバブル崩壊、経済の低成長、リーマンショックを経て、会社と個人の関係が成熟化してきたとも言えると思います。

 会社と自身の人生は別物、しかし、就業時間中は熱心に仕事をするし、就業後の自己啓発も図る。

 企業としては、これらの傾向を嘆くのではなく、休暇の取得方法、時間管理、独立支援や一度退職しても再度入社可能なOB制度など、ライフワークバランスの施策を講じることで、 たとえ中小企業であっても優秀な人材をひき付けることができるのではないでしょうか。

確かに、これらの施策は、一時的に高コストになります。

しかし、ダラダラと遅くまで仕事をして残業代を稼ぐ社員がたくさんいる状態よりも、健全な組織になるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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