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悩ましいパート、アルバイトの人事評価

パート、アルバイトの人事評価制度の構築、導入では、度々、悩ましい問題にぶつかります。それは、せっかく人事評価シートを作成し、評価を行っても、なかなか処遇に活用しづらいことです。例えば、以下のような問題です。

・  評価が良いからと言って、毎年、時給を上げることは難しい。

・  賞与は支給していないので、賞与で差を付けることも難しい。

・  所得税の配偶者控除(年収103万円以下)や社会保険の被扶養者(年収130万円未満)の壁があり、そもそも年収が想定を超えてもらっては困る方がいる。

・  評価が良いからと言って、正社員に登用することも会社としては難しい。本人もそのような働き方を求めているわけではない。

確かに評価を直接、金銭に紐付けようとすると、上記のような悩ましい問題があります。

しかし、会社がしてほしい仕事がなされているかを確認するツール、コミュニケ―ションツール、そして何よりも本人を認めるツール、としての有効さは大きいものがあります。

処遇の点では、必ずしも直接金銭に紐付けるのではなく、表彰や特典(小旅行やランチ券など)、の方が、本人の記憶にも残り、モチベーション向上にもつながるケースは多いです。

何のために、パート、アルバイトの人事評価制度を導入するのか、どう活用するのか、この辺りを明確にした上で取り組む必要があるでしょう。

この記事を書いた人

ヒサエダコンサルティング
久枝良彰
監査法人トーマツのマネジメントコンサルティング部、およびグループ会社のトーマツコンサルティング株式会社で、組織・人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーとして在籍。平成17年9月に、有限会社ヒサエダコンサルティングを立ち上げ、代表取締役に就任。これまで、多数の企業・公的機関・医療機関に対して、組織・人事制度のコンサルティング支援を経験している。また、学校法人産業能率大学の契約講師として、全国の企業・地方自治体の管理職研修・人事評価者研修を多数実施している。平成21年度より、中小企業基盤整備機構・中小企業大学校の契約講師も務める。九州大学大学院(MBA)修了、「組織論」を中心に研究。
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