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- 目標設定の精度を高めるレビューミーティング
今年度から人事評価制度の試行をスタートしている自治体のA市において目標設定内容に関するレビューミーティングを3日間実施してきました。
約150名の管理職に対して、1名あたり10分程度お時間をいただき、事前にご本人に記入いただいた目標、および部下から提出された目標に対して、適切な目標の記述という視点から、レビューさせていただくというものです。
具体的には、以下の視点で、目標管理シートの内容を精査していきます。
【何を、どこまで】
- 部署目標と連動しているか。
- 職場や自身の問題点、課題を踏まえたものになっているか。
- 主体者として自分が入っていない目標となっていないか。
- 定型業務や毎年恒例の業務であったとしても、昨年からの工夫ヶ所、改善ヶ所が盛り込まれているか。
- 過去、現在、達成度の状況が記述されているか。
【どのように】
- 達成の道筋となる施策は、具体的に記述されているか。
- 施策は、時系列に記述されているか。
- 目標と施策に、論理性があるか。施策を1つ1つ進めていくことで、目標は達成されるか。
- 「積極的に」や「心がける」などの心得的・主観的な表現が用いられていないか。
【いつまでに】
- 施策毎に、取り組みから達成までの時期が記述されているか。
【難易度】
- 目標レベルは、チャレンジ性があり、役職や等級に相応しいか。
A市は、既に目標管理の研修を実施されていますが、個別の目標内容に対して、具体的に意見交換することで、個々の立場や状況に応じた適切な目標設定方法が見えてきます。結果、評価者に自信を持っていただいた上で、その後の部下との期初面談、目標の進捗管理ができるようになります。
一定の時間を要し、手間がかかる進め方ですが、目標管理を導入しているが、なかなか目標設定が上手くいっていないという組織には、効果のある対策です。
皆さんの組織では、適切な目標設定ができていますか?